笹谷峠(ささやとうげ)(標高906m)

 有耶無耶の関跡・関跡は川崎町と山形市の境で標高九〇六メートル、伊達領陸前と最上領出羽にまたがる笹谷峠であり東の笹谷宿まで一里半(約六キロメートル)西の山形市関根(関沢)宿まで一里半、八丁平と呼ぶ平坦地の南東側にあり、冬期間の積雪は二~三メ~トル以上、吹雪と暴風で旅人は非常に難渋したため助小屋の役割を果たした仙住寺跡(宮城県側)と山形県側には尼寺跡がある。
 平安の時代から太平洋側の奥州と日本海側の羽州と結ぶ重要な街道であり…山鬼のいる時は「有也」、いない時は「無也」と鳴いて旅人に知らせて難を避けさせたというこの鳥は、助庵仙住寺の十一面観音が神鳥になったものとする霊験譚がある。
平成十六年十一月 川崎町教育委員会
笹谷峠の山形県と宮城県境に「有耶無耶の関跡」説明案内があります。



笹谷峠標高906m
有耶無耶の関跡・カケスガ峰を背景


有耶無耶の関跡
伊達領陸前と最上領出羽にまたがる笹谷峠にある


鶏亀地蔵菩薩
笹谷峠(七地蔵)内一体で川崎町唯一のもの


分岐案内・カケスガ峰・笹谷峠
後方に馬頭観世音の石碑・県境付近


陀羅地蔵菩薩


法印地蔵菩薩


地持地蔵菩薩


地持地蔵菩薩
地蔵菩薩の表情に長い年月が浮かぶ


宝性地蔵菩薩


穏やかな晴の日
吹雪と暴風に難渋の峠越えの日もあった


法性地蔵菩薩


鶏亀地蔵菩薩


正面にカケスガ峰
右側に避難小屋とある山工小屋(現在の助小屋かな)


尼寺跡・山形県側
助小屋(たすくこや)の役割を果たした尼寺 宮城県側に仙住寺跡


八丁平・笹谷峠906m


峠からの風景
山形市街は霧で見えず・奥に朝日連峰


笹谷峠旧街道を歩く


笹谷街道・通行止・冬期閉鎖
期間 11月4日・4月24日・山形県道路課
車止め手前は除雪してあり数台の駐車可能

 八丁平六地蔵・笹谷峠超えは四季を通して難渋をきわめ、寺の創建以前は遭難が続出した。峠の頂上は登り口から降り口までなだらかな平原が約八丁(九〇〇米)つづいているところから八丁平と呼ばれる。と案内あり
 平成20年12月24日(水)の再掲載・天候は晴れなのでカンジキを履き、八丁平地蔵尊を参り山工小屋で休憩をしてのんびりと下山です。現在の助小屋と思うときがある。

撮影・文 吉田善春
蔵王山岳インストラクター協会会員
鳥海山登山ガイド協会会員
JMGA資格認定・登山ガイドⅡ
撮影 平成20年12月24日(水)晴
笹谷峠再掲載・14年を経て

前回の笹谷峠
平成24年2月28日(火)撮影
前々回の笹谷峠
平成24年12月17日(月)撮影
前々々回の笹谷峠
平成20年12月24日(水)撮影
山形県の山の地図に戻ります。
ブラウザの「戻る」ボタンをご使用いただくと、
地図の元の場所に戻ります。