笹谷峠ささやとうげ(標高906m)

山・笹谷峠ある記
 蔵王連峰北蔵王の一翼に笹谷峠(906m)八丁平があり、有耶無耶ノ関跡や六地藏・仙人大権現・馬頭観世音など石碑や石仏があり、尼寺跡(山形側)・東国山仙住寺跡(宮城側)があります。

八丁平の六地蔵
 東国山仙住寺は寛永十九年伊達二代藩主忠宗公が建立したものである。別当に僧職をあて、七人扶持を送って当初から助小屋の役目を果たさせた。笹谷峠越えは四季を通じて難渋をきわめ、寺の創建以前は遭難が続出した。峠の頂上は登り口から降り口までなだらかな平原が約八丁(九百米)つづいているところから八丁平と呼ばれている。春は全山つつじが咲き誇ってその美しさは素晴らしいが、厳寒期の冬山は寒さ殊の外きびしく荒れ狂う吹雪に旅人はたびたび遭難した今に残る二百万遍供養三界万霊など多くの石碑、石仏は当時の苦難の跡を忍ばせている。六地蔵も伊達領から最上領に荷を運ぼうとした六人の人夫が荷を背負ったまま凍死したのでその霊を慰めるためと再びこの様な遭難を繰り返さないようにと道しるべとしてほぼ等間隔に建てている。ところが・・・中略・・中略・・・山形を向いて凍死したと伝えられているので、そのまま姿を現している。
 その持物、印相から衆生の苦悩を救うと言う地藏菩薩は鶏亀地藏・法印地藏・地持地藏・宝性地藏・陀羅尼地藏と見られる。これが八丁平の六地藏である。
平成十五年十一月十三日 山形市東沢 関沢区 宮城県柴田郡川崎町 笹谷区 と説明案内板あり。
 八丁平六地藏菩薩・山形から宮城方向に鶏亀地藏・法性地藏・宝性地藏・地持地藏・陀羅尼地藏そして有耶無耶の関跡付近に鶏亀地藏と七体の地藏菩薩があります。旧街道に沿ってあるので積雪期の散策として楽しみながら歩く。



笹谷峠(標高906m)八丁平
六地蔵・仙人大権現や馬頭観世音の石碑があり
山形神室(1344m)・仙台神室(1356m)方面を見る


尼寺跡・カケスガ峯(1340m)を背景に
笹谷峠越えは四季を通し難渋きわめ・お助け処としての尼寺跡
宮城県側には東国山仙住寺跡


八丁平の六地蔵の説明
六人の人夫の霊を慰めるためと…道しるべとして…


鶏亀地蔵菩薩
右手に錫杖、左手に如意珠を持つ


法性地蔵菩薩
両手に香炉を持つ


宝性地蔵菩薩
合掌する


地持地蔵菩薩
両手で念仏をもつ


法印地蔵菩薩
両手で幢幡(トウバン)を持つ


陀羅尼地蔵菩薩
右手は施無畏印、左手は引摂(インジョウ)印を結ぶ


有耶無耶ノ関跡・川崎町と山形市の境
伊達領陸前と最上領出羽にまたがる笹谷峠にあり…


鶏亀地蔵菩薩
右手に錫杖、左手に如意珠を持つ
笹谷峠(七地蔵)内一体で川崎町唯一のもので他の六体全ては山形県側にある…と説明

参考資料:伊奈町の石仏理解のための用語・六地蔵より
(笹谷峠六地蔵の風体と同じかどうか定かではありません)

撮影・文 蔵王山岳インストラクター協会会員 吉田善春
平成24年12月17日(月)

前回の笹谷峠
平成20年12月24日(水)撮影
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